シラカンバの樹液


 シラカンバは春の開葉前になると,幹の中の圧力が高くなることが知られており,この時期に幹に穴を開けると樹液が溢れてきます.この圧力上昇は根で生じると考えられおり,葉が展葉した後は認められなくなります.シラカンバは葉を広げる前に今年の成長のための準備をしているのでしょう.優しい甘さをもつ樹液は市販もされていますので,興味を持たれた方は,ぜひお試しください.

 
枝先から溢泌する樹液


2018.05.01Utsumi

8 m枝打ちを行いました


 北海道演習林では,カラマツの”8 m枝打ち”という育林作業を行っています.”枝打ち”とは育林施業の一つで,伐期約50年までに何度か枝を刈ることでを行うことで節が少ない木材をつくることができます.8 m枝打ちとは地上から8 mの高さまでの枝を刈り取ることで,北海道演習林では26年生のカラマツ林に対してそのような施業を行うことにしています.2 m, 4 mの枝打ちもそれぞれ9年生,15年生に行っており,十勝地方におけるカラマツ林の育林施業では4 m枝打ちまでが通常行われます.8 m枝打ちを行っているのは九州大学北海道演習林に限られるのではないでしょうか.手間はかかりますが,8 m枝打ちを行うことで,品質のよい節のない木材(4 m)が2本採れることができます.
 8 m枝打ち作業は2012年度以来6年ぶりで,噂でしか聞いたことのない作業を間近に見ることができました.私も実際にやってみましたが,登ることはできるのですが,降りる方が大変でした.
金属製のチェーンを木に引っ掛けることで登っていけます

ベテランの作業員の方は枝打ちしながらあっという間に8 mに達しました
九大技術職員もだんだん慣れてきました
2018.03.12 chiwa


森林科学入門・冬の北方林コース(冬の学校2017)

 2018年2月19日~23日の日程で「森林科学入門・冬の北方林コース(冬の学校2017)」が実施され,九州大学工学部,医学部,芸術工学部,農学部から9名の学生の参加がありました.この集中講義はスキーやスノーシュー等を用いた移動技術の練習,イグルー製作,冬の演習林でのオリエンテーリング,雌阿寒岳西麓のオンネトートレッキングなど盛りだくさんの内容が特徴です.また,薪を使った暖房・炊飯を通して,森林資源を使って生活することの持続可能性を班ごとに検討し,最終日にディスカッションをしてもらいました.


スキー技術解説

 アルペンスキー技術講習(ぬかびら源泉郷スキー場)

 まずはボーゲンから

 スキー場から糠平湖の眺め

イグルー建築2日目 

カラマツ人工林で調査 

地図とコンパスを用いた読図・雪中移動技術の実習

 現在位置を確認して進む方向を見定める

 あと少しで目的地


薪だけで暖房・炊事・風呂焚きを行い必要な木質燃料を計算します

五右衛門風呂で足湯 

 亜寒帯針広混交林でのトレッキング(阿寒摩周国立公園)

ゲレンデとは違いスキーの操作は難しいです 

 凍結したオンネトーの湖上で雌阿寒岳と阿寒富士をバックに記念撮影

雪の急斜面を登る体験 

 イグルー建築は3日目で完成しました
森林資源の持続的利用のモデルを班ごとに考えました

グループディスカッション

2018.2.26 Nakamura

九州大学・財務部決算課長ご一行来演

平成30年1月30日(火)~31日(水)に本学・若杉決算課長ご一行が北海道演習林視察のため来演されました。両日ともに今年一番の寒さとなり最低気温はー23℃を記録しました。






                                               2018.1.31 Miyashita


スノーシューを履いて林内視察

拓北展示室内にて概要説明

演習林内風景①

演習林内風景②

研究棟庁舎前にて記念撮影

戌年ですが鳥ネタを

 普段はシンと静まりかえった冬の林内ですが、鳥の混群に遭遇すると一気に賑やかになります。
 混群とは、違った種類の鳥が入り混じった群れのことで、冬によく見られます。種ごとに移動するタイミングやエサを探すポイントが微妙に違うため、危険を察知しやすく、効率的にエサを探すことができるようです。

シマエナガ
群れの切込隊長。せわしなく動き回り、人間の近くまでうっかり近づいてくることもしばしば。
白くて丸い団子のような姿が愛らしく、専門のフォトブックが出るほどの人気者です。
コガラorハシブトガラ
日本各地で見られるコガラに加えて、北海道には非常によく似たハシブトガラが生息しています。いろんな種の鳥が飛び交う混群の中では、さらに識別は難しいです。
ヒガラ
コガラたちに似ていますが、首周りの蝶ネクタイのような横長の黒帯が特徴です。
細い枝先にしっかりつかまってエサを探します。

キクイタダキ
日本最小クラスの鳥。体が小さいうえ、普段は針葉樹の枝先をせわしなく飛び回ってエサを探しているので、じっくりと観察するのは難しいです。
コアカゲラ
北海道のみに生息する小型のキツツキ。北海道レッドリスト(旧版)では希少種。
他のメンバーが移動した後も、枝先まで丁寧につつきながらエサを探すのんびり屋。

この他にも、シジュウカラやゴジュウカラ、コゲラ、キバシリなどが演習林の混群メンバーとしてよく観察されます。

オジロワシ
混群とは関係ありませんが、国の天然記念物の雄大な姿を。
普段は海岸や大きな河川沿いの林で暮らしていますが、冬になるとシカ肉を求めて足寄町の森にもやってきます。


2018.01.22 Murata